春のゆらぎ肌を救うのは腸!?腸活で肌荒れを改善しよう
2020/04/10 11:00

肌のコンディションによって、一日の気分が決まるという方は少なくないはず。とくに新しい環境に足を踏み入れることが多い春は、第一印象をよくするためにもハリ・ツヤの整ったキレイな肌でいたいものです。

そこで今回は、春の肌荒れにフォーカスし、その原因や対策方法についてご紹介します。ゆらぎ知らずの美肌を手に入れて、新たなスタートを切りましょう!

春は肌荒れしやすい季節。その理由は?

まずは、ご自身の春の肌荒れ予備軍度をチェックしてみましょう。以下の項目の中に、心当たりのあるものはありますか?

・花粉症の症状が出る。
・体調を崩しやすい。
・頭痛を感じることが多い。
・倦怠感に悩んでいる。
・吹き出物ができやすい。
・肌にハリがない。
・肌にうるおいがない。
・メイクが崩れやすい。
・外出することが多い。
・紫外線に弱い。
・疲れやすい。
・睡眠不足が続いている。
・便秘に悩んでいる。

複数の項目に該当した方は、春の肌荒れ予備軍かも。春に肌が荒れる理由を押さえて、ゆらぎ肌に立ち向かいましょう!

花粉症

花粉症による肌荒れは、ヒノキやスギなどの花粉が肌に付着することで起こります。赤く腫れ上がったり、かゆみを引き起こしたりするのが特徴で、かゆみがひどいとブツブツした発疹のようになることも。こうした花粉による肌荒れは「花粉皮膚炎」と呼ばれており、顔だけでなく首やまぶたにも症状が出ることもあります。

季節の変わり目

暖かい日が続いたかと思いきや、いきなり体の芯から冷え込むほどの寒さを感じる日が訪れるといった、春ならではの寒暖差に悩まされたことがある方は多いのではないでしょうか。気温の変化に肌が対応できずにいると皮脂の分泌バランスが乱れ、荒れやすくなるといわれています。

乾燥

春先に肌が乾燥する理由には、冬の肌の状態を引きずっていることも関係しています。冬は大気の乾燥により、ドライスキンになりがち。この状態のまま春になり気温が上昇すると、肌の水分量はさらに減少し、乾燥状態が続いてしまうのです。 また、冬から春にかけてはまだまだ空気が乾燥しているため、肌の保湿を怠ることで肌荒れを引き起こすこともあります。

紫外線

「夏ほど紫外線は強くない」という理由だけで、春の紫外線対策を怠っている方は多いのでは。肌は紫外線によるダメージを受けやすいため、春先のわずかな紫外線でも吹き出物や赤みの原因になってしまうことがあります。
また、ハリやうるおいの低下、シミ、乾燥などの肌トラブルを引き起こすこともあるので、紫外線対策は季節を問わず行うことが大切です。

ストレス

春は就職や転職、入学によって自身を取り巻く環境が変化するという方が多い季節です。一から人間関係を築くことに対する不安から、ストレスを感じてしまうことも珍しくはありません。中には、ストレスが体調不良や睡眠不足、便秘などにつながる方もいます。 こうした体や心の乱れが自律神経に悪影響を及ぼし、結果として肌荒れにつながることがあるのです。

春のゆらぎ肌は防げる!6つの対策方法


春の肌荒れを防ぐには、肌への刺激を最小限に抑えたり、生活習慣を見直したりすることが大切です。以下でご紹介する6つの対策を取り入れ、ゆらぎ肌になるのを防ぎましょう。

低刺激のコスメを使う

肌はとても敏感で、わずかな刺激でも赤みやかゆみを引き起こすことがあります。そのため、普段使用するコスメはなるべく低刺激のものを選ぶのがおすすめ。
無添加であったり植物由来の成分を使用していたりと、余計なものが入っていない、肌にやさしいコスメを選ぶことで、肌へのダメージを最小限に抑えることができます。

肌を清潔に保つ

肌荒れを防ぐためには、丁寧な洗顔で肌を清潔に保つことが大切です。洗顔料をしっかり泡立て、手をやさしく滑らすようにして洗うと、毛穴に詰まった皮脂などの汚れをきれいに落とせます。
また、肌に直接触れる手を清潔に保つことも大切です。手を洗わないまま肌に触れてしまうと、目には見えない雑菌が付着し吹き出物ができる可能性があります。そのため、メイクをする際など、顔に直接触れるときはまず手を洗うことを心がけましょう。

肌を保湿する

ゆらぎ肌の原因のひとつである乾燥を防ぐためには、肌の保湿を怠ってはいけません。
例えば、洗顔後は化粧水や乳液を使って肌にうるおいを与えましょう。このとき、保湿はもちろん肌のバリア機能を向上させる成分「セラミド」が含まれた化粧品を使用するのがおすすめです。
外出時の保湿にはバームタイプが最適。半固形なので持ち運びしやすく、気になる部分にサッと塗るだけで簡単にうるおいを与えられますよ。

紫外線対策をする

上記でもご紹介したように、春でも肌は紫外線によるダメージを受けます。そのため、日焼け止めを塗ったり日傘を差したりして紫外線から肌を守ることが大切です。
なお、日焼け止めの効果は汗や皮脂、ハンカチによる摩擦などで弱まるため、こまめに塗り直しましょう。

十分な睡眠をとる

ゆらぎ肌を防ぐためには肌のターンオーバーを正常に保つ必要があり、これには睡眠時間が大きく関係しています。睡眠不足が続くとターンオーバーのサイクルが乱れ、肌荒れを引き起こしやすくなってしまうことも‥‥。
肌のターンオーバーを活性化させるためにも夜更かしは避け、睡眠をしっかり取りましょう。

栄養バランスの整った食事をとる

肌荒れは外的要因だけでなく、内的要因によって引き起こされることもあります。
例えば食事がそのひとつで、糖質や脂質、塩分が多く含まれた食べ物は皮脂の過剰分泌を促すことから、肌荒れを引き起こしやすいといわれています。これらの食べすぎには注意し、普段から栄養バランスの整った食生活を心がけることが大切です。

押さえておこう!腸内環境と体の不調の関係


肌荒れや便秘などの体の不調は、腸内環境の乱れにより起きている可能性もあります。 まずは、そもそも腸がどうなっているのか、腸内環境のカギを握る「腸内細菌」の理想バランスについてご紹介します。

腸ってどうなってるの?

腸は大腸と小腸で成り立つ器官で、口から入った食べ物の水分や栄養素を吸収し便をつくる働きがあります。腸の中には約1000種類100兆個もの腸内細菌があるといわれており、これらは善玉菌と悪玉菌、日和見菌の3つに分類されます。

腸内細菌って?

腸内細菌はそれぞれが良好なバランスを保ちながら腸内に生息しており、理想の割合は「善玉菌:悪玉菌:日和見菌」=「2:1:7」とされています。*1
しかし、なんらかの原因によりバランスが崩れて善玉菌よりも悪玉菌の割合のほうが多くなると、老廃物などが増え、便秘や下痢、肌荒れを引き起こす可能性があります。
つまり体の不調を防ぐためには、悪玉菌よりも善玉菌が多い理想の割合をキープする必要があるのです。

*1:腸内フローラとは参照

すぐに実践できる!腸内環境を整える「腸活」を試してみよう

腸内環境は、運動と食事に少し気を配る「腸活」で良好に整えることができます。
とはいえ、忙しい毎日の中でジムできつい運動をしたり、時間をかけて自炊をしたりするのはなかなか続かないもの。そこでここでは、日々の生活の中で取り入れやすい、簡単なのに効果のある運動や食事についてご紹介します!

運動

運動して血行を促進することで、腸の活性化が期待できます。とはいえ、いきなり激しい運動をしなければならないということではありません。
エスカレーターやエレベーターを避け階段を利用してみたり、学校や仕事の行き帰りを徒歩にしてみたりするだけでOK。また、ヨガやストレッチなど、自宅で簡単に行えるのでおすすめです。

便秘解消に効くヨガの呼吸法

ヨガの基本的な呼吸法には副交感神経を整える効果があり、便秘解消に作用します。肋骨を広げないように行うので、肺に空気が入ると横隔膜が下がってお腹が膨らみ、腸がマッサージされます。
この呼吸法は、立った状態と座った状態、どちらでも行えるため、以下でそれぞれの方法をご紹介します。

立った状態で行う際はまず脚を腰幅ほど開き、背筋を伸ばして立ちます。腰幅に開いて立つと、土台が広くなって体制が安定しやすくなります。次に、息を大きく吐きながら背中を丸めるイメージで膝を軽く曲げます。手は伸ばしたまま胸の前でクロスしましょう。
息を吐き切ったら、ゆっくり息を吸いながら前屈みになっていた大勢を元に戻します。このとき、手は伸ばしたまま上に伸ばし、胸を大きく開くことが大切です。

座った状態で行う際は、まずあぐらで座り目を閉じます。次におへそを囲むように両手をお腹に置き、ゆっくり深呼吸します。このとき、吸う息でおへそを中心にお腹が広がり、吐く息で自然に戻ることを確認しましょう。

腸を刺激するヨガのポーズ


ヨガのねじりのポーズは腸を刺激するので、腸内環境を整えるのにぴったりです。
まず両脚を伸ばし、骨盤を立てて背筋を伸ばして座ります。次に右膝を立てて、左脚の外側に置きます。膝を体の方に引き寄せたら、左腕を右脚の外側にかけ、右手はお尻の後ろに置きます。
もう一度骨盤を立てて背筋を伸ばして体勢を整えたら、息を吸って、ゆっくりと吐きながら上体を右方向にねじります。最後に、体をねじった方に顔を向けてその先をまっすぐ見たら、5呼吸ほどキープしましょう。息を吸いながら体勢を戻したら、反対側も同じ要領でポーズを取ります。

ポイントは、胸をしっかり開くこと。閉じてしまわないよう、鎖骨を左右に広げるイメージをもちましょう。

食事

腸内環境を整える食事のカギとなるのは、酵素を含む食べ物です。これには例えば、納豆やチーズ、味噌などの発酵食品があげられます。
体内の酵素が不十分だと代謝が乱れ血行が悪くなる他、消化不良により下腹部の痛みや膨満感を引き起こす可能性があります。
発酵食品のほか、生野菜やフルーツを食事に取り入れたり酵素ドリンクを飲んだりなどでも酵素を取り入れることができますよ。

なお、酵素が美や健康にもたらす影響については「酵素とキレイの関係。無理せずキレイを目指すコツ。」「酵素が不足するとどうなるの?酵素を上手に取り入れて代謝をアップ!」の記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。

酵素の他にも、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂取することで、より効果的に腸内環境を整えることが可能です。ごぼうやにんじんなどの根菜、里芋やコンニャクなどのいも類を食事に取り入れましょう。

腸が喜ぶおすすめレシピ ~菜の花のお味噌汁~

【材料】
・菜の花
・にんじん
・豆腐
・だし汁
・味噌

【作り方】
1.菜の花とにんじんを食べやすい大きさにカットする
2.鍋にだし汁とにんじんを入れ、中火にかける
3.鍋が煮立ってきたら菜の花を加える
4.菜の花がやわらかくなったら味噌を入れる
5.最後に豆腐を加える

善玉菌を含む味噌と食物繊維が豊富なにんじんの組み合わせにより、腸にやさしいお味噌汁に仕上がります。ぜひお試しください!

手軽さを求めるならスムージーがおすすめ


「普段あまり料理をしない」「もっと手軽に腸活したい」という方には、スムージーがおすすめです。
甘酒や酒粕などの発酵食品を使用したものはもちろん、酵素に特化したものなど、さまざまな種類があるので自分に合ったものがきっと見つかります。またフルーツ風味の飲みやすいスムージーも多く、無理なく続けられるのも魅力のひとつです。

まとめ

春は、肌が荒れやすかったり体調を崩しやすかったりと何かと不安定な季節。だからこそ、いつも以上に肌のお手入れや生活習慣に気を配ることが大切です。
なかなか肌の調子が戻らずに悩んでいるなら、「腸」に目を向けてみては。ゆったりとした呼吸法とヨガのポーズ、カラダが喜ぶおいしい食事で、毎日がんばる自分への小さなご褒美として、心身ともにリラックスしましょう!心とカラダが整うと、ツルツルぷるぷるでハリのある肌が戻ってきやすくなりますよ♪